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盛岡観光・穴場|与の字橋が中津川の鮭の遡上のビューポイント!

与の字橋から中津川の上流

与の字橋から中津川の上流

盛岡観光の穴場|盛岡の秋の風物詩「中津川に鮭の遡上」

盛岡市の中心部を流れる中津川は、夏は鮎釣りが立ち並ぶ清流として知られています。
例年9月下旬から11月ごろに鮭の遡上する姿が見られ、多くの市民や観光客が川に立ち寄ってその姿を楽しんでいます。

中でも岩手県庁・岩手県民会館そばの「与の字橋」は、橋の上から遡上してきた鮭を眼下に見ることができ、盛岡市民のビューポイントとなっています。

例年であれば、もう遡上してきた鮭の姿を見ることができるはずなのですが、今年は異常気象のせいかいっこうにその姿がありません。

鮭の遡上する様子(イメージ)

鮭の遡上する様子(イメージ)

中津川の鮭は、太平洋側の宮城県石巻市の河口から約200kmも遡上して来るため、だいぶ痛ましい姿になっている鮭もおり、途中の苦難を乗り越えここに辿り着いた鮭たちに感動すら覚えます。

岩手県民会館前の通りにある「与の字橋」

そんな鮭たちの遡上は、盛岡の秋の風物詩として長年親しまれてきましたが、近年は海水温の上昇や水質汚染、漁獲圧などの影響で、サケの遡上が激減しています。

2023年10月14日現在、岩手県沿岸から河川を遡上し捕獲されたサケは561匹と、不漁だった去年の同時期の12%、2019年から2022年の平均と比べると4%に過ぎません。

サケの遡上が激減していることは、地域の環境問題として大きな関心を集めています。市民からは「サケの遡上は盛岡の秋の風物詩。なんとか回復させてほしい」といった声が聞かれています。

11月21日の岩手山

「中津川の鮭、今年も激減 海水温上昇が原因か」

盛岡市中心部を流れる中津川を遡上(そじょう)するサケが、今年も激減している。

一般社団法人・県さけ・ます増殖協会によると、10月10日までに岩手県沿岸から河川を遡上し捕獲されたサケは561匹と、不漁だった去年の同時期の12%、2019年から2022年の平均と比べると4%に過ぎない。

中津川では、例年9月下旬から11月ごろにサケの遡上が見られ、多くの市民が川に立ち寄ってその姿を楽しんでいる。
しかし、近年は海水温の上昇や水質汚染、漁獲圧などの影響で、サケの遡上が激減している。

海水温が上昇すると、サケの成長が遅れ、体力も低下して遡上の途中で衰弱してしまうことがある。
また、水質汚染や漁獲圧によって、サケの産卵場所や餌場が減少していることも影響していると考えられる。

県さけ・ます増殖協会は、サケの遡上を回復させるため、県内各地で稚魚の放流を実施している。また、海水温の上昇や水質汚染などの対策にも取り組んでいる。

中津川の鮭の遡上が激減していることは、地域の環境問題として大きな関心を集めている。
市民からは「サケの遡上は盛岡の秋の風物詩。なんとか回復させてほしい」といった声が聞かれている。

2023年10月14日付 岩手日報