盛岡観光は何もない?モデルコース半日.穴場.でんでんむし観光をご紹介。

盛岡観光は何もない?という貴方に、盛岡観光モデルコース,半日コース,穴場スポット,散歩コース,でんでんむし観光などをご紹介しています。

盛岡観光は何もない|“男はつらいよ”にも登場する盛岡の街

雪化粧をはじめた秋の岩手山と北上川(盛岡市玉山区)

雪化粧をはじめた秋の岩手山と北上川(盛岡市玉山区)

映画のワンシーンを思い浮かべながら“盛岡散歩”

11月の盛岡城跡公園と中津川

11月の盛岡城跡公園と中津川
盛岡と映画の長い歴史

盛岡と映画の関係は、明治時代から続く長い歴史があります。

明治時代、盛岡では活動写真(現在の映画)の上映が始まりました。
当時は、盛岡城跡や盛岡市役所前広場などの市街地で上映が行われていました。

昭和時代になると、盛岡市内に映画館が次々と開館しました。
盛岡市内には、映画館通りと呼ばれる映画館が立ち並ぶ通りが誕生し、盛岡は映画の街として知られるようになりました。

映画館が立並ぶ“盛岡映画館通り”

映画館が立並ぶ“盛岡映画館通り”

近年では、盛岡の豊かな自然や歴史・文化が、映画のロケ地として注目を集めています。
2017年に公開された映画「3月のライオン」では、盛岡市内の南昌荘や盛岡八幡宮などがロケ地として使用され、盛岡の魅力が全国に知られることとなりました。

盛岡市では、映画の街としての魅力をさらに高めるために、映画ロケの誘致や映画に関するイベントの開催など、さまざまな取り組みを行っています。

盛岡がロケ地になった映画

これまで盛岡がロケ地になった映画から、最近の4本をご紹介します。

  • 終わった人[平成30年・東映]
  1. 原作/内館牧子

  2. 出演/舘 ひろし、黒木 瞳、広末涼子、臼田あさ美、今井 翼 ほか
  3. 解説/盛岡で開催された「みちのく国際ミステリー映画祭」で新人監督奨励賞を受賞したこともある中田秀夫監督が、盛岡に縁のある作家内館牧子氏のベストセラー小説を映画化。多くの市民がエキストラに参加した。
    ロケ地/桜山神社通り佐藤写真館ビクトリアロード高松の池米内浄水場一ノ倉邸いわぎんスタジアムなど
  • 3月のライオン[平成28年・東宝/アスミック・エース]
  • 監督/大友啓史
  • 原作/羽海野チカ
  • 出演/神木隆之介、有村架純、倉科カナ、清原果耶 ほか
    解説/盛岡市出身の大友啓史監督作品。盛岡市指定保護庭園である南昌荘での対局シーンや、主人公の桐山零が宿泊し決戦の前夜祭の舞台となった湯守ホテル大観では、多くの市民がエキストラとして参加した。
    ロケ地/湯守ホテル大観南昌荘など

  • HOME 愛しの座敷わらし[平成24年・東映]
    監督/和泉聖治、原作/萩原 浩
    • 出演/水谷 豊、安田成美、濱田龍臣、橋本 愛、草笛光子 ほか
      解説/盛岡郊外の古民家を舞台に引っ越してきた一家5人が、不思議な座敷わらしとの出会いを通じて自身を見つめなおし、家族の絆が再生していく様子を描く。「本当の幸せ」とは何かを描いた作品。
      ロケ地/大通・東大通界隈、マリオス、岩手銀行赤レンガ館プラザおでってなど
  •  オボエテイル[平成17年・アリア]
    • 監督/明石知幸、芳田秀明、久保朝洋
      原作/高橋克彦、
    • 出演/吉田日出子、香川照之 ほか
    • 解説:盛岡市在住の作家高橋克彦氏の直木賞作品「緋い記憶」を筆頭に3作品を、3人の監督がオール盛岡ロケで映像化したオムニバス形式の作品。
      ロケ地/旧石井県令邸一ノ倉邸、旧盛岡短大など

昔ながらの映画館椅子席(イメージ)

昔ながらの映画館椅子席(イメージ)

※以上は「ぶらり盛岡キネマップ」から引用させていただきました。

他にもロケ地になった映画が幾本もありますので、映画がお好きの方は「ぶらり盛岡キネマップ」をご覧ください。(下記をクリック‼︎)

映画「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」

「フーテンの風子」と「フーテンの寅」

昭和59年8月に公開された「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」は、マドンナ役中原理恵が演じる「フーテンの風子」と「フーテンの寅」達の、根無草のように孤独な旅暮らしをやめられない二人の物悲しい物語でした。

男はつらいよシリーズ第33作に登場する、寅さんと風子は、対照的なキャラクターです。

寅さんは、自由気ままに生きる渡世人です。定職に就かず、全国各地を旅しながら、人情味あふれるエピソードを繰り広げます。

一方、風子は、根無し草の若い女性です。理容師の免許を持っていますが、どこの店でも長続きせず、放浪生活を続けています。

寅さんと風子は、どちらも自由を求める心を持っています。しかし、寅さんは、渡世人として生きる孤独を知っています。

寅さん、風子、トニーそれぞれの孤独を象徴するシーンのロケ地として、盛岡が選ばれたのではないでしょうか。

  • 第33作 (昭和59年8月 公開)
  • 監 督 山田 洋次
  • 主 演 渥美 清
  • マドンナ 中原理恵
  • ゲスト 渡瀬恒彦/旅回りのサーカス一座のオートバイ乗り“トニー”
        佐藤B作/逃げた女房を訪ねる旅をする中年男
        秋野太作/かつての舎弟“登”

映画ロケ地に盛岡市

男はつらいよ夜霧にむせぶ寅次郎の盛岡市のシーンは、映画の冒頭に登場します。
寅次郎は釧路から根室に向かう途中、盛岡に立ち寄ります。

盛岡城跡公園(岩手公園)で、商売をしている寅次郎は、偶然にもかつての舎弟・登と再会します。
登に招かれた先は、登が妻子と営んでいる食堂。そこで妻と子供と3人で幸せな家庭を築いていました。

寅次郎は、登の幸せそうな姿を見て、自分も幸せになりたいと思うようになります。
しかし、寅次郎は渡世人であり、いつかまた旅立つことを知っています。
寅次郎は、登一家の幸せを願いつつ、また旅に出るのでした。

風子は、寅次郎の旅の途中北海道で出会った、根無し草の女性です。
寅次郎は、風子を道連れに旅を続けますが、やがて風子にだけは幸せになってほしいと願いつつ、また旅にでます…

映画に登場する盛岡のシーン

盛岡市でのシーンは、寅次郎の旅の始まりと、彼の孤独を象徴するシーンです。
寅次郎は、幸せになりたいけれど、渡世人として旅を続けることを知っています。
そのジレンマが、このシーンに表れています。

盛岡市のシーンで登場する場所は、以下のとおりです。

  • 盛岡城跡公園(岩手公園)
    この場所は、盛岡市の中心部にある公園です。映画では、寅次郎と登が再会する場所として登場します。

盛岡城址公園

盛岡城址公園
  • 上ノ橋のたもと

    寅さんのかつての舎弟・登が家庭を持ち、食堂を営んでいる場所が上ノ橋のたもとでした。
    今は新しく“ギボシープラザ くふや”という和食屋さんに変わっています。
    なお、このシーンの撮影は、1984年8月20日に行われたそうです。

    登の食堂があった上の橋たもと

    登の食堂があった上の橋たもと

     

  • 「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」のストーリー

寅次郎は釧路から根室に向かう途中、盛岡に立ち寄ります。
盛岡で寅次郎は、かつての舎弟・登と再会しますが、登は妻と子供と幸せな家庭を築いている姿を見てまた旅に出る。

初夏の釧路で出会った「根無し草の風子(中原理恵)」に、かつての自分の姿を見た寅さんは、彼女を道連れに旅をすることに。

根室で叔母の世話で理容室につとめることになり、落ち着いたかのように見えた風子だったが、旅回りのサーカス一座のオートバイ乗り・トニー(渡瀬恒彦)に惹かれてまた旅暮らしとなる。

柴又に帰って来た寅さんに届いた報せは、風子が病床についているという話だった…

これまでのシリーズでは描かれなかった、寅さんが生きる世界の孤独が垣間見える。

トニー、風子、寅さんの関係は、いずれも放浪者の孤独をにおわせ、いつもの作品とはひと味違う作品になっている。