盛岡観光は何もない?モデルコース半日.穴場.でんでんむし観光をご紹介。

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盛岡観光・穴場|中津川に遡上する鮭と紺屋町老舗巡り

中津川に架かるの字橋

中津川に架かる与の字橋と右手の岩手県庁・岩手県民会館

与の字橋の上から、遡上してきた鮭の姿に感動!

11月3日(金) 文化の日
秋晴れの文化の日、盛岡市中津川に鮭の遡上を見たいと思い出かけてきました。

中津川の鮭の遡上は、例年10月下旬から11月中旬にかけて、中津川沿いの遊歩道や橋の上から、毎年その姿を間近で見ることができます。

200キロにもなる長い旅路で傷ついた鮭の姿に、ここに辿り着き間も無く命を終えるであろう鮭には、感動すら覚えます。

遡上する鮭(イメージ写真)

遡上する鮭(イメージ写真)

今日は与の字橋付近では、まだ遡上する鮭はなく残念でしたが、間も無くその姿をみることができるでしょう。

北上川は岩手県岩手町御堂(みどう)を源流とし、岩手県と宮城県を流れて、宮城県石巻市北上町の追波湾に注ぎます。日本全国の河川の中では第5位の長さ(249km )です。

中津川を遡上してくる鮭は、河口から約200kmの長距離を遡上するため、日本最長級の鮭の遡上として知られています。

中津川の鮭は、太平洋で2年間過ごした後、産卵のために生まれ育った中津川に戻って来るのですが、その姿には自然の偉大さを感じることができる貴重な体験です。

盛岡観光で訪れる際は、盛岡市中津川の鮭の遡上を観察してみてはいかがでしょうか。

 

予の字橋のあとは“紺屋町老舗店巡り”がおすすめ

岩手県庁・岩手県民会館と紺屋町を結ぶ与の字橋付近には、盛岡らしさが感じられるスポットが幾つもあります。与の字橋で遡上する鮭に出会えた方も、出会えなかった方にも、ぜひ“紺屋町老舗店巡り”をしてみて下さい。

1.紺屋町番屋

2.老舗 白沢せんべい店

3.草叢堂(そうしどう)

4.茣蓙九(ござく)・森九商店

5.釜定(かまさだ)

1〜5までさほど距離はありませんので、散歩がてら盛岡らしい店を覗き歩いてはいかがでしょうか?

1.紺屋町番屋

紺屋町番屋は、岩手県盛岡市にある大正期の木造洋風事務所建築です。
明治24年に盛岡消防よ組番屋として建築され、大正2年に消防組第四部事務所として改築されました。

盛岡市紺屋町番屋

盛岡市紺屋町番屋

六角形の望楼が特徴の洋小屋組寄棟屋根、外開き2階窓など、大正期の建築様式を今に伝えています。

2022年3月に耐震改修工事を経て、交流・体験施設としてリニューアルオープンしました。
1階は番屋の中をリノベーションしたお洒落な「番屋カフェ」と雑貨販売、2階は機織り工房で予約すれば体験も可能。

大正ロマンあふれる建物で、ゆったりと過ごすことができます。

 

2.老舗 白沢せんべい店

紺屋町番屋の斜め向かいにあるのが南部せんべいの老舗白沢せんべい店です。
創業は昭和11年で、現在は3代目が経営しています。

南部せんべいの老舗白沢せんべい店

南部せんべいの老舗白沢せんべい店

白沢せんべい店の南部せんべいは、すべて手作りで作られています。
煎餅生地は、厳選した米と小麦粉を使い、石臼で丁寧に挽いたもので、ごまやくるみなどの具材は、すべて国産のものを使用しています。

当店の代表的な商品は、ごませんべいで、ごまの風味豊かな、シンプルな味わいが特徴です。
また、くるみせんべいや、いそべせんべいなども人気があります。

白沢せんべい店の南部せんべいは、盛岡の定番土産として、多くの人に愛されています。

3.草叢堂(そうしどう)

草紫堂は、南部紫根染の製造・販売を行う老舗です。創業は昭和22年で、現在は4代目が経営しています。

南部しぼりの草紫堂

南部しぼりの草紫堂

草紫堂の南部紫根染は、岩手県産の紫根を原料に、独自の技法で染め上げられており、紫根の鮮やかな色合いと、柔らかな風合いが特徴です。

草紫堂の代表的な商品は着物や帯ですが、小紋や紬、クッションカバーや小銭入れ、のれんや手提げ・巾着などさまざまな種類の和小物を取り扱っています。

写真は草紫堂 公式オンラインショップより

写真は草紫堂 公式オンラインショップより

これらの商品は、「草紫堂 公式オンラインショップ」で購入可能です。
→URL https://soshido-shop.stores.jp/

草紫堂の南部紫根染は、盛岡の伝統工芸品として、多くの人に愛されています。

4.茣蓙九(ござきゅう)・森九商店

茣蓙九は、江戸時代後期に盛岡藩の御用商人として創業しました。竹細工と生活雑貨を扱う雑貨店ですが、現在は15代目が経営しています。

茣蓙九(ござきゅう)・森九商店

茣蓙九(ござきゅう)・森九商店

茣蓙九は江戸時代から明治時代にかけて、燈心売や藁工品などを扱う商家でしたが、明治時代には、竹細工の製造・販売を開始しました。

店の奥にあるコの字方の三棟の蔵

店の奥にあるコの字方に並ぶ三棟の蔵

店の奥には、御用商人時代からの商いに使われていた、3棟の独立した蔵が中庭を囲んでいます。
各地から入荷した荷を解き、収納しておくために使われていたと、お店の方に教えていただきました。

茣蓙九の竹細工は、岩手県産の竹を使い伝統的な技法で作られています。そして竹の風合いを活かした、素朴で温かみのある商品が特徴です。

岩手県北産の竹細工品の数々が店頭に並ぶ

岩手県北産の竹細工品の数々が店頭に並ぶ

数ある製品の中で目を引いたのが、サルナシの皮で編んだ“手箕(てみ)”です。
その精巧な作りと、使い勝手を考え工夫された手箕は数万円するのですが、お値段以上の価値を感じました。

サルナシの皮で編んだ手箕(てみ)

サルナシの皮で編んだ手箕(てみ)

茣蓙九の生活雑貨は、岩手県産の素材や、地元の職人の手によるものを中心に取り扱っています。

茣蓙九は、盛岡の老舗雑貨店として盛岡市民に愛され、今日も観光客がおとずれています。

 

5.釜定(かまさだ)

江戸初期から400年近い歴史を持つ南部鉄器。世界的にも注目を集める南部鉄器は、岩手県を代表する伝統工芸品です。

盛岡市紺屋町に工房を構える「釜定(かまさだ)」は、明治時代に創業した南部鉄器の老舗です。

南部鉄器の老舗 釜定(かまさだ)

南部鉄器の老舗 釜定(かまさだ)

釜定は、鉄瓶を中心に、鉄鍋や鍋敷き、灰皿、栓抜きといった日用品からオーナメントにまで、多彩なアイテムを手がける南部鉄器のつくり手です。

釜定(かまさだ)店内

釜定(かまさだ)店内

釜定の商品は、鉄という素材の利点に加え、そのデザイン性にも定評があります。
また、研究に裏づけられた品質と、時代を超える普遍的な意匠にこだわったものづくりを行っています。

鉄瓶だけでなく鍋敷き、ロウソクの燭台、アクセサリーや花瓶、栓抜きなど色々と実用的な品物が多数あります。

古い土蔵を改造したこじんまりとした趣のあるお店ですが、南部鉄器をじっくり見たい方にはお勧めです。

釜定も、盛岡の伝統工芸品として多くの人に愛されています。